2011年10月29日土曜日

ノックを考える④ ~3すくみはどうなるのか?~

これまではいわゆる「兵科のすくみ」関係は何も考えずに進んできた。
part2で出した例でも、ALL槍防衛の所に槍10ノックを出す、という形を取っている。
では、複数兵科が籠っている場所に攻撃すればどうなるのか?
これが今回のテーマ。
ここを消化しておかないと、常に槍vs.槍、弓vs.弓、馬vs.馬の戦いしか扱えないので。

槍は馬に強く、馬は弓に強く、弓は槍に強い。
そして兵器は・・・弱点は無い(笑)

蛇足だが一つ補足。兵器って弓に弱く無かったっけ・・・? という部分。
これは、『兵器を攻撃に使った時、弓で防衛されると弱い』という補足が付く。

フル鉄砲防衛に意気揚々と弓単で突撃しても・・・弱点でも何でもない。要注意。

では本題。
最も一般的に、複数兵科で守っている所に複数兵科部隊で攻撃した場合どうなるのかを考える。
先に答えを言っておくと。。

攻撃側の各兵科毎の攻撃力が全体の総攻撃力に占める比
この比率通りに3すくみの法則の補正が受け側の武将にかかり、
みかけの防御力が変化する

・・・言葉で言っても全然イメージは湧かないでしょうね。。
私も書いている本人ながら意味が良く分かりませんw

毎度毎度、例を示して行きますね。

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○攻撃側の部隊
・武将A : 将攻2000&長槍10 槍B  →攻撃力2160 (総攻の約37.7%)
・武将B : 将攻1500&長弓10 弓C  →攻撃力1567 (総攻の約27.4%)
・武将C : 将攻1800&赤備え10 赤BB  →攻撃力2000 (総攻の約34.9%)
3武将・総兵数30
総攻5727

○防御側の部隊
・武将a : 将防2000&長槍2390 槍B  →防御力40240
・武将b : 将防1000&長槍2420 槍D  →防御力35748
・武将c : 将防1500&長弓2010 弓B  →防御力35670
・武将d : 将防1500&鉄砲2390 鉄砲BB  →防御力63640
4武将・総兵数9210
総防175298
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part2の時よりもよりリアル感を演出(笑)
例えば防御側の武将bは上朝倉義景、dは上の島津さんっぽい感じ。

ではでは、計算を。
※以下の計算の端数処理は全て小数点以下切捨にしている。
実際の丸め処理はもう少し捻くれているので、その辺はご容赦。

ノック部隊の攻撃力は防御側の総防の1/4以下。これは計算するまでもない。
攻撃側は全滅確定。

次に防御側。上でいう『みかけの防御力』なるものをまずは考える。
4武将分計算していてはスペースの無駄なので、武将aだけ説明。他は結果だけ。
さて、武将aの本来の防御力は、(2000+16×2390)×1 = 40240
ここで、攻撃側それぞれの武将に対して武将aの防御力がどのように見えているのか?

武将Aにとっては・・・槍vs.槍なので補正は無し。そのまま防御力40240

武将Bにとっては・・・弓vs.槍なので攻撃力は2倍。
つまり、防御力40240の半分、20120に見える。

武将Cにとっては・・・馬vs.槍なので攻撃力は0.5倍。
つまり防御力40240の倍、防御力80480に見える。

で、これを武将A、B、Cの攻撃力が全体の総攻に占める比率で合成。

言葉でイメージしやすくしてみると。

もし攻撃側が100人の部隊だったとしたら。
37.7人にしてみれば武将aの防御力は40240
27.4人にしてみれば武将aの防御力は20120
34.9人にしてみれば武将aの防御力は80480
に見えている、と。

つまり、武将aの攻撃側から見たみかけの防御力は、

40240 × 0.377 + 20120 × 0.274 + 80480 × 0.349 = 48770

これと同様に他の武将も計算してみると。。
武将a : 48770 (総防の約24.6%) →逆比4.06
武将b : 43326 (総防の約21.8%) →逆比4.58
武将c : 42893 (総防の約21.6%) →逆比4.62
武将d : 63640 (総防の約32.0%) →逆比3.12
みかけの総防198629

武将d、鉄砲隊はどの兵科に対しても得手不得手が無いから、みかけの防御力も全く変化しない。
常に一定の防御力を安定して発揮してくれる。
そして、兵科防御力はダントツの26。安定して、強い。これが鉄砲隊の良さ。

他にも、この『みかけの防御力』に関しての話題とすれば・・・
・馬で攻めたら楽勝な空き地。でも攻撃時に赤備えに混じって兵1でも他兵科が混じると思わぬ敗北
・バランス防御って実はそれ自体に1.166倍の防御補正がかかる行為である
みたいなお話がある。
・・・この辺も後の機会に。

攻撃側の攻撃力は変化せず、攻撃側に合わせて防御側の防御力が変化する

で。ここまでが武将毎の本当に反映されている防御力を計算する作業。
これ以下、part2と全く同様の手順で相手の削れる兵数を計算する。

防御側の兵被害の限界点は、
0.4×( 5727 / 198629 ) × 9210 = 106
攻撃側の兵数は30だから、強制的に兵被害の上限は30になる。

そして・・・
武将a : 30× 4.06 / (4.06+4.58+4.62+3.12) = 7.43 →切り捨て7
武将b : 30× 4.58 / (4.06+4.58+4.62+3.12) = 8.38 →切り捨て8
武将c : 30× 4.62 / (4.06+4.58+4.62+3.12) = 8.46 →切り捨て8
武将d : 30× 3.12 / (4.06+4.58+4.62+3.12) = 5.71 →切り捨て5

兵30ノックによって相手側の兵は28削れました、となる訳です。

ところで。単純に単兵科のみで30ノックをするのと、今回の例のような槍、弓、馬それぞれ10ずつの計30ノックをするのとでは有用度が全然違ってくる。
何故ならば、上の計算をきちんと追ってきてくれた方には分かると思うが・・・
例えば馬のみの30ノックをすると、

槍防武将の見かけの防御力は2倍
弓防武将の見かけの防御力は0.5倍

で反映されるのですよ。この差4倍。
どんだけびみょーな槍防武将で守っていたとしても。
大抵は4倍なんて差があれば確実に弓が沢山削れる事でしょう。
それで、『ここは弓が多い、しかも赤30で27も削れたぞ。突撃だ―!!』
という判断を下すのは・・・安直だという事です。
それで、「弓だけじゃなくて槍も結構あったじゃないか。居留守かよ、ちぇ。大怪我だ」
と嘆くのは、居留守じゃなくて知識不足が原因だったり^^;
私も理論上そうは分かっているのですが、バンバン使える上級兵が赤しかないので・・・
そして適当な攻撃力の3武将をセットするのもコストの関係で・・・
要は面倒くさがっている訳です。。^^;;
どうしても赤30ノックで28とか削れれば赤単2連で突撃して・・・ドカン><
結構やっちゃいますw ヒトゴトではないのですよ。。
武士とか弓騎馬とか、なかなか突撃させるよりも防御で使いたいとか思ってしまうものでして・・・

・・・また脱線。本題に戻ります。
何故バランスノックが有効なのか?
それは、みかけの防御力が計算される時に偏りが出にくいから。
攻撃側が槍、弓、馬に兵10をそれぞれ乗せて、
かつ各攻撃武将の攻撃力が同じぐらいに揃えられれば理想的。
そうすれば、実際の防御側の部隊構成に近い感じでの結果になりやすいのです。
兵10×3の兵30ノックぐらいならば、相手の兵被害の限界点より↓な事がほとんど。ノックのための条件も大抵いつも満たしている。

報告書からは、上の計算結果なんて見えずに、
「槍15 弓8 兵器5の合計28」削れた、としか分からないのですが、
バランス30ノックをしてのこの結果ならば・・・

・削れ方からして、おそらく1部隊フルではないか?
・1部隊4武将とすれば・・・雰囲気、槍2弓1鉄砲1だよね?
という所まで分かってしまいますね~~
さらに、防御スキルが2つ3つ発動したとすれば。
武将も絞れてほぼ相手の赤裸々な状況が分かってしまうではないか!

ノックの役割のもう一つ、
相手の防御武将の構成を探る

バランスノックの場合はこれが重要な情報になりますね。

バランスノックをした場合、
武将数が少なく、かつ相手が自動地雷を仕組んでいない場合は
報告書の被害比がそのまま防御武将構成に近い形になっている場合が多い

武将数が少なく、かつ自動地雷が無い場合、と付け加えたのはpart3でのお話。
武将数が多ければ・・・
切り捨てされる回数も多くなり、報告書の被害比も相当切り捨てされまくって出た結果、という事に。
これをそのままの防御武将構成だと捉えるには危険ですよね。
そして、自動地雷が含まれている場合はそもそもに被害兵数の分配が自動地雷役の武将に大きく偏ってしまうため、ノック自体が機能不全。。

報告書で宝蔵院さんが宝蔵院流を発動させていたり、富田さんが剣術守乃型を発動して一人奮戦しているログ、結構見かけたりはしませんか・・・?
防御剣豪はコストも低いし、それ以外の適当な武将より武将そのものの防御力もまだある。
よって、自動地雷に用いられる事がかなり多いんですよね・・・
無意識にフルコス防御の過程で余コストで防御剣豪組み込んでみた。
すると、相手からノックを受けると・・・あれ、何か面白い感じの結果が出来たぞ!
これは使える・・・みたいな感じで使っている方も多いのではないかと推測・・・
こういう所へのノックは要注意。。
これに対して、対策の一つとしては・・・
「自動地雷を吹き飛ばせるぐらいの兵力」を先に着弾させて、それと同着でバランス兵30ノックをする
こういう使い方が出来れば理想的なのかな?
でも、自動地雷吹き飛ばすには結構兵力が要りそうなのか・・・? ならどうするか・・・
みたいな事が見えてきますね・・・

part4はこの辺でお開きにします。理論を知っていれば、その先の工夫が戦略だー!

ここまでの話の中で、ノックの役割を2つ挙げ、実際例を挙げてきましたが・・・
忘れてはいないですかぃ? これが使えるのは、

相手の兵被害の限界点が自分の率いている兵数よりも↑な場合

ノック部隊ならばほぼ確実に相手の総防の1/4以下の攻撃力なので、この条件はあまり気にせずとも勝手に満たされているのであるが・・・この兵被害の限界点なる条件・特性を考えていくべきではないか。
そういう流れになって、part5へ続。

7 件のコメント:

  1. 間違っていたら申し訳ないのですがバランス防衛の補正のところ1.66ではなく1.166ではないでしょうか?

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。
    間違えました・・・1.166が正しいです。

    (1+2+1.5)/3 = 1.166・・・

    ですしね。。修正しておきます><
    教えて頂きありがとうございましたm(__)m

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  3. この理論を剣豪部隊に適用すると、
    弓剣豪が一番いいように思えますが、いかがでしょうか?

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  4. 防御剣豪での自動地雷、のお話ですね。

    大抵は赤ノックで突っ込んでくるので、削れやすい弓剣豪を仕掛けておくのが一番有効的、同意見です。
    ただ・・・これは実体験、やってみて確かめたのですが、
    弓剣豪を使うともともと全体と比べて防御力が低く被害が集中する上にさらに補正で兵が飛ぶので『明らかに弓だけ』なあからさま感が出るんですよね・・・
    あと余談ですが、実際に使う場合は剣豪でも富田とか宝蔵院よりは防スキルのついていない塚原、丸目辺りを使うのが良いかなと。
    この辺は戦略なので、各自の判断かもしれませんね^^

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  5. 最初にコメント下さった匿名さんへ・・・

    (1+2+「0.5」)/3 = 1.166・・・

    間違いを指摘して頂いたコメントに誤字があるというどうしようもないお話です。。失礼しました

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  6. 2番目のコメントの者です。
    言葉足らずで申し訳ありません。

    経験上、ソロなら弓と槍で防御する人が多いと感じます。

    弓:槍=1:1で防御していると仮定すると・・・
    槍単攻剣豪の攻撃なら、攻撃力は×0.75
    弓単攻剣豪の攻撃なら、攻撃力は×1.25

    適正分が計算に入っていませんが、
    塚原や丸目、あと真壁を軸に育成するのは選択肢に入らないでしょうか?

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  7. なるほど、そういう事でしたか。
    確かに弓槍防衛多いですよね。。

    記事中で太字で書いたのですが、3すくみ補正は
    『攻撃側の攻撃力は変化せず、攻撃側に合わせて防御側の防御力が変化』します。
    なので、考える時にはノック側武将の攻撃力がどのように変化するかではなく、防御側の武将の防御力の変化を考える必要があります。

    弓槍防衛の所に槍単剣豪と弓単剣豪(この2つの武将の攻撃力はほぼ同じにするとする。)を突撃させると・・・
    防御側が仮に槍防武将1+弓防武将1の2武将で防御していたとすると、
    防御側の槍防武将は、防御力が×0.75倍
    →槍vs.槍が1倍。槍vs.弓が0.5倍。(1+0.5)/2=0.75倍
    防御側の弓防武将は、防御力が×1.5倍
    →弓vs.槍が2倍。弓vs.弓が1倍。(2+1)/2=1.5倍

    これだと3すくみ補正により、防御武将が率いる兵科によってみかけの防御力が1.5倍になったり0.75倍になったりしてしまいますよね。
    ノックで正確に相手の防御構成を読むためには、
    防衛側の武将がどの兵科を積んでいても、攻撃側の兵科によって兵科毎に異なる倍率の補正がかかっては困る訳です。

    攻撃側の総攻は、文字通り出撃画面に表示された総攻撃力。
    その数字それだけです。そこに兵科がどうのといった情報は一切ありません。
    その分、攻撃側の兵科に「に合わせて」防御側の総防が動く。その動く時に防御側の防御構成を残して動いてくれなければ、ノック着弾時に報告書から上がってくる構成は実際の防御構成が3すくみ補正によって歪められた形が出てきてしまう、と言えます。
    つまりどの兵科に対しても3すくみ補正が等しくかからなければ困る。

    3武将に槍、弓、馬をそれぞれ持たせて均等な攻撃力にしてノックをするのを記事中ではバランスノックと呼んでいる訳ですが、このノックの良い所はまさに、

    防御側のどの兵科に対しても3すくみ補正が等しい倍率でかかる

    事なのです。

    防御側に・・・
    ①槍防武将がいれば、
    槍vs.槍は1倍。槍vs.弓は0.5倍。槍vs.馬は2倍。
    (1+0.5+2)/3=1.166

    ②弓防武将がいれば、
    弓vs.槍は2倍。弓vs.弓は1倍。弓vs.馬は0.5倍。
    (2+1+0.5)/3=1.166

    ③馬防武将がいれば、
    馬vs.槍は0.5倍。馬vs.弓は2倍。馬vs.馬は1倍。
    (0.5+2+1)/3=1.166

    と、このように防御側の各武将がどのような兵科を率いていても、3すくみ補正によって影響を受けない。
    これがバランスノックが相手側の防御構成を探る事が出来る理由なのです。

    剣豪育成については・・・
    私は攻振り剣豪は一応2期が終わるまでに★3剣豪を4人。まず一セット作れたら上々だと思っています。
    非課金だと★2ランクアップも結構プレッシャーですし。
    私はスタートダッシュみたいなのはせずのんびり派なので、初期の頃の合戦で剣豪無双で攻撃P稼ぎをする、という気はあまりないんですよね。
    でも、相手からやられるのは嫌だ(笑)
    なので、真壁や序の細川、可児さん辺りは防振りで育てています。
    攻撃剣豪は1部隊4武将のみの勝負ですが、防御剣豪ならコストがある限り詰め込む事が出来ますし、ある程度無双の餌食にならずに済むように・・・と。。
    数を詰めるので★2防剣でも相当安心できるかな、と思ってます^^

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